【血圧を変動させる要因】
そもそもですが、
血圧はものすごく多くの要因で変動します。
一例を挙げてみます。
体格、性別、気温、時刻、食事、運動、入浴、喫煙、
アルコール摂取、感情、性行為、心的要素、薬剤服用、
体位、アレルギー反応、排尿排便…etc.
詳しくは以下もご参照ください。
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E5%9C%A7
また、敢えて挙げませんでしたが、
一般に血圧は、年齢を重ねるごとに、
基本的に上昇していくものです。
血管そのものが細くなり老朽化する中で、
私たちのカラダは、
隅々まで血液を送ろうとします。
だから「血圧が上がる」んですね。
例えば、
20歳では上が110だった人が、
健康そのもので半世紀を暮らしたとします。
その人が60歳になる頃に上が150になる、
これは自然なことなんです。
セカンドオピニオンとして活躍されている
近藤誠先生というベテラン医師は、
「年齢+110=適正血圧」と
提言されています。
もちろん、
戸籍年齢や暦年齢が、
イコールで実年齢ではありません。
血圧との関係で考えるべきは、
「肉体の実年齢」でしょう。
暦年齢65歳、
肉体年齢45歳の人は、
155まで血圧があっても気にしなくていい、
そんな具合です。
にもかかわらず、
日本高血圧学会や米国心臓病学会・米国心臓協会が
設定している「正常な血圧」は、
年齢補正がありません。
20歳時点での身体能力を「ベスト」とする
健康とは違う視点、
純粋科学ではない何か、
導きたい結論有りきなのかもしれません。
【降圧剤について】
一定の上限を上回った人は、
それが自然健康なことであっても
「高血圧」と診断され、
降圧剤が処方されます。
必然、年齢が高くなるほど、
降圧剤を処方される可能性が高くなります。
そもそもが“健康を保つために”、
加齢とともに上昇するのが血圧。
この生命維持機能が「高血圧」と診断されます。
降圧剤はこの生命維持機能も抑制するものです。
万一にも処方するなら、
血管を20代まで若返らせる、
「若返りの薬」にすべきですよね^^;
この降圧剤、
現在日本で一番売れている「薬」です。
前半でお伝えしたように、
血圧の上限値は8年で50引き下げられました。
これによって、
降圧剤の年間売り上げが
およそ2000億円から1兆円へ激増しました。
東洋経済2017/03/30
https://toyokeizai.net/articles/-/165192?page=2
これらのガイドライン変更によれば、
加齢とともに血圧が上昇する以上、
ほぼすべての人類は「高血圧」になります。
「健康」であるためには、
降圧剤を一生飲み続けなくてはならなくなるわけです。
実際に、血圧の高さと病気リスク、寿命とは
どのような関係があるのでしょうか?
【降圧剤でリスクは下がる?】
前述の近藤誠先生は、
次のように述べています。
「血圧をクスリで下げるほど、
脳卒中などのリスクが高まり、
死亡率が高くなる」という複数のデータがあり、
「海外で75〜85歳の
降圧剤を飲まない高齢者500人を追跡したら、
上が180以上の人たちが最も長生きで、
140を切る人たちの生存率は大変低かった」。
近藤誠『クスリに殺されない47の心得 体のチカラがよみがえる近藤流「断薬」のススメ』,アスコム,2015年
血圧値を人為的に設定した結果、
実は健康な人も「高血圧」になる。
診察を受ければ、
「高血圧」と言う病気になる。
クスリを処方されるが、
実は病気リスクを挙げ、
寿命を縮めるリスクを高める。
ということですね。
あなたの今日の「血圧」は、いくつですか?
自身のコンディションを知る上で、
血圧を見ることは大切ですね。
「年齢+110」前後なら、
気にすることはないのかもしれません。
そうでない、「真正の高血圧」については、
改めて記事にします。