どうも、ますてぃと申します。
生命の息吹溢れる春がやや落ち着いて、
「さあ、命を育むぞ!」と
草木が伸びる時期になってきました。
私は花が一気に咲き誇る時期も好きですが、
この若葉の茂り始める時期も、
とても好きです^^
今回は、この時期にだけ手に入れられる、
非常に優れた植物「スギナ」のお話です。
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【スギナって?】
スギナは道端でよ〜〜く見かける「雑草」の一つです。
有名なのは、春先にニョッキと伸びる「ツクシ」。
ツクシはスギナの胞子茎で、
一般に「スギナ」と呼ばれるのは、
同じ体(地下茎)から伸びた栄養茎のことで、
茎と葉から成り立っています・・・
小難しくなりましたが、知っておかれるといいですね^^
なぜなら、ツクシが生えた場所に、
今回の目玉である「スギナ」が茂るからです^^
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【嫌われ者のスギナ】
スギナは後述する通りとっても魅力的な植物です。
ですが、そのあまりの生命力に、
農作業をされる人々から忌み嫌われる存在でもあります。
駆除が困難なため「難防除雑草」なんて呼ばれたり、
しっかり根をはることから「地獄草」と呼ばれます。
ちょっとした花壇や畑が、
一面スギナだらけなんて光景をよく目にします^^;
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【その優れた栄養素】
スギナの凄まじい生命力、
一説では放射能汚染された土壌で、
いち早く伸び始めた植物であったと言われています。
植物は、その体内で活性酸素と戦うために、
ビタミンやミネラルを形成します。
厳しい環境下で育つには、
さらに外的ストレスに立ち向かう力が
なくてはいけません。
つまりスギナ自体が、
強い抗酸化力を持っている、
また、それに必要な栄養素を作り出している、
ということです。
この抗酸化力は、ほぼそのまま、
利用する私たち人間にも恩恵となります。
栄養素的にみてみますと、
ケイ素、鉄分、リン、
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、
ビタミンC、葉緑素などを多く含みます。
もう、ミネラルの宝庫ですね!
私がスギナを調べ始めた理由の一つが「ケイ素」ですが、
スギナは非常にケイ素の含有量が多い植物です。
ケイ素については別の談にします。
栄養素の割合はもちろん、育つ土壌によって変化しますが、
カルシウムとともにマグネシウムも
適度に含まれている特徴があります。
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【スギナ摂取のメリット】
スギナの生命力を支える抗酸化力(栄養素)、
これが示す私たちのカラダへのメリットは何でしょうか?
これらミネラルをセットで摂れるということは、
私たちのカラダ自体が本来持つ能力を取り戻す、
ということになります。
スギナで病気が治る〜などというより、
自然治癒力(免疫力や再生力)、
つまりは私たちの生命力を取り戻す、というほうが
理にかなっている感じですね。
強いて言えば強化できるです。
ここがとても大切です。
私たち自身の生命力が取り戻せる、強化できるです。
よって、期待できる結果は多岐にわたります!
一例を挙げていきますね。
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1 デトックス
まずは何と言ってもデトックス(体内解毒)に、
大いに貢献してくれます。
このブログの主題のひとつでもあります。
現代の疾患の大半は、
カラダ(体・心)に溜まった毒素によります。
有害化学物質やストレスですね^^;
スギナはとにかく利尿作用が強いです^^;
そのため、有害物質や老廃物の排泄を
大いに助けてくれます。
ちょっと不摂生した時や病気がちな時に飲んでみると、
尿の色で一層効果を実感するでしょう。
いかにも毒素や老廃物を出した、という色になります^^;
利尿作用によって改善が期待できる疾患は、
腎臓結石、膀胱炎などの泌尿器系の疾患、むくみなどです。
また排便も促してくれますので、
便秘解消にも一役買ってくれます。
排便排尿は、デトックスの大部分を占める
大事な生理現象です。
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2 骨の強化・改善
骨粗鬆症の改善、骨の強化、
コラーゲンの強化が期待できます。
私たちはストレスや毒素に囲まれると、
骨からミネラルを引っ張ってきて対抗します。
知らず知らずに弱ってしまいがちな骨を、
強化してくれます。
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3 ホルモン物質の調律
私たちが無意識に行っている、
微細なホルモン物質運用の調律に貢献してくれます。
これも、多くの不調の改善、または健康の増進に
つながります。
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4 抗酸化・抗炎症作用
高い抗酸化力はそのまま、
炎症反応の軽減解消に役立ってくれます。
私たちは有害化学物質やストレスにさらされると、
悪い活性酸素(いい「活性酸素」もあります)を
作っていきます。
これがカラダを壊していきますし、
老化を加速させる要因となります。
スギナの抗酸化力は、
この活性酸素を無力化してくれます。
この作用も(笑)、多くの不調や健康増進につながります。
外面でいうと、皮膚や髪のダメージ、
髪や頭皮のトラブルの改善に期待が持てます。
癌(ガン)の予防、ガン細胞の縮小にも役立ちます。
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このほか、放射能汚染の除去、血液浄化、循環器系強化、
糖尿病、高血圧、発熱などの改善にも、
効果が期待できるスギナ。
古くは中国の『本草綱目』(ほんぞうこうもく)という
薬草時辞典にも紹介があります。
ドイツの自然療法の父セバスチャン・クナイプ( 1821~1897)も
スギナの優れた効能に注目していました。
繰り返しになりますがスギナは、
私たちの生命力を取り戻し強化してくれる薬草です。
その結果を、個別の病名改善と書いてしまうと、
かえって可能性を制限してしまうかもしれませんね。
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【利用方法】
多様な生命機能を整え強化してくれるスギナ。
どのように利用するといいのでしょう?
内服(お茶など経口摂取)、
外用(湿布や塗る方法)両方で活用できます。
毎日のトータルなケアと、
特に改善したい部分への個別アプローチと、
使い分けるのも良いかと思います。
もっとも気軽に利用できる方法は、
「お茶」にする方法ですね^^
お茶ができれば、外用で応用することもできます。
ですので、まずお茶の作り方からご紹介します。
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1 スギナを摘む
できるだけ、排気ガスや農薬、
化学肥料で土壌が汚染されていない場所で、
スギナを摘みます。
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2 よ〜〜く洗う
どれだけ優れた「薬草」でも、野草です。
動物の糞尿や微生物、
何が付いているかわかりません・・・。
まずは流水で、よ〜〜く洗いましょう。
そして水気をしっかり切ります。
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3 干す
通気性の良い日陰で1〜2日干します。
直接日に当てると、葉緑素が減ってしまいます。
香ばしい風味を足したい場合は、
フライパンなどで乾煎りするのがオススメです。
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4 細かくちぎる
乾いたスギナを、綺麗なハサミや手で
細かくちぎって(切って)いきます。
またはミルなどで粉末状にします。
これでスギナ茶葉の完成です^^
茶葉の缶(アルミ)やガラス瓶などに入れて、
直射日光の当たらない涼しい場所で保管します。
(冷蔵庫がお勧めです)
乾燥剤と一緒に入れると、
ある程度湿気るのを防ぐことができます。
スギナを探して摘んで茶葉を作る・・・、
正直、手間だと言う方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、
茶葉の紹介だけしておきますね。
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5 淹れる
初級 いわゆるお茶
一般のお茶のように、ティーポットや急須で淹れます。
お湯300mlに対し15gほどを目安にされるといいでしょう。
5〜10分おけば完成です。
手軽ですし、まずはこちらから試すと良いと思います^^
中級 水出し
飲料水にスギナの茶葉を入れ、
6〜8時間、冷蔵庫に入れ水出しします。
茶葉は細かくするほど、水出しに向きます。
最大のメリットは、
熱によるビタミンや葉緑素などの栄養素の破壊がないこと!
時間はかかりますが、
スギナを最大限に楽しめます^^
ただ、多くの場合、
冷えた水分はカラダに負担ですので、
飲む際は常温にされるとよいでしょう。
ちょっと上級 煎じ茶
飲料水500mlに、スギナ茶葉10〜20gを入れて、
とろ火で10〜15分煮出します。
あまりグツグツやってしまうと、
スギナの最大の魅力である酸化還元力が落ちてしまいます。
できるだけ静かに煮出してください。
1日の飲用量の目安
健康維持・増進の人の場合はスギナ10g、日に1〜3度、
病気の人の場合は20gを煮出し、日に3度〜5度飲用します。
飲むタイミングは、空腹時・食間に、
チビチビと舐めるように飲むといいですね。
利尿作用が強いので、
水分(ミネラルウォーター)の補給もお忘れなく。
作り置きもいいですが、
作ったお茶は、その日のうちに飲みきりましょう。
できるだけ、その都度、温め直すといいでしょう。
子どもの場合の飲む量
大人の1/3〜半分くらいが目安です。
お茶ですし、
シンプルに楽しむのもいいでしょう。
実際の煎り具合や濃さは、
好みに加減してください。
スギナ茶は、笹とイグサの間のような香りがしますよ^^
私はちょっと苦手でしたので、
軽く煎って香ばしさを足しています。
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【スギナを食す】
スギナを食べる場合。
スギナを良〜〜く洗って水を切ります。
色々な調理で利用できます。
おひたし、天ぷら、卵とじ、ソテー・・・
乾燥させたスギナを挽いて、
ふりかけを作る、まんじゅうやパンに練り込む、
なんていうのもいいですね。
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【食べる飲む以外の利用方法】
スギナ茶を冷やす、あるいは水で出します。
化粧水として利用できます。
染み込ませたパックなんかいいですね。
スギナの抗酸化力でシミ軽減などにも期待が持てます♪
ということは・・・
スギナ風呂もできるんじゃない??
はい、第3のデトックス風呂決定です^^
歴史を考えますと、
「第一の」と言うべきかもしれませんね。
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【スギナ風呂】
最大限スギナの成分を生かすため、
成分を抽出したお風呂を作ります。
煎じ茶と同様に煮出した抽出液、
または水出ししたものをお風呂に足します。
個人的には水出しがオススメです^^
お風呂の温度は37〜40度、
15分〜30分じっくり浸かります。
ダイレクトに、
皮膚系の炎症を抑えてくれますし、
抗酸化力の恩恵で、
肌が綺麗になったり、
シミなどの軽減に貢献してくれます^^
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【注意点や利用を控えたほうがいい人】
スギナはチアミナーゼ、
植物毒のアルカロイドを含んでいます。
このため
長期間の大量摂取は、
チアミン(ビタミンB1)欠乏症を招く可能性がある、
とされています。
が、
ゼンマイやワラビなどの山菜にも
チアミナーゼは含まれていますし、
アルカロイドは多様な種類があり、
多くの食用植物にも含まれています。
・・・よほど大量に食用しない限り、
疾患や副作用は考えにくいです。
念のため以下の方は摂取を控えてください。
・心臓、腎臓の不全を有する人
・ニコチン過敏症の人
・スギナにアレルギー反応がある人
・妊婦さんや母乳中のお母さん
副作用より、
スギナが育つ環境下の化学物質の方が
よほど現実的なリスクです^^;
摘み取る場所をよく選び、
下ごしらえをしっかりして活用していきましょう♪
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