どうも、ますてぃです。
今回は免疫力について考えていきたいと思います。
私が誰かから体調不良を相談された場合は、
真っ先にデトックスと、
日用品の化学物質の確認を勧めています。
それから、睡眠の質、食事の質、
酒やタバコの生活習慣、ですね。
人体に毒物や最近などの外敵が入った場合、
本来は免疫が働きます。
胃酸による消化、肝臓による解毒、
血中のマクロファージによる捕食などなど、
奇跡とも言える緻密なバランスで、
私たちのカラダは生命を維持しています。
なぜ第一にデトックスであり、
日用品の成分確認なのかは、
このサイトをお読みいただければ
おわかりいただけるかと思います。
現代は圧倒的に、
入ってくる毒の方が多いのです。
ラウリル硫酸ナトリウムだとか、
エデト酸塩だとか、TEAだとか・・・
以前頑張ってみましたが、
個別で覚えるにはやはり多すぎます(苦笑)。
また、すべての化学物質の体内での反応、
しかも長期的な使用による弊害を、
熟知するのはちょっと大変です。
また、特に人間が作り出した化学物質は、
人間の体が想定していないルートから、
侵入するようになりました(経皮毒)。
免疫系自体が破壊されることと、
多勢に無勢なイメージですね。
ですから、溜まっている毒素を出す(デトックス)、
できるだけ化学物質との接点を減らす、
この二点に意識を向けるよう提案するわけです。
これらを突き詰めると、
理論上は無菌室のような清潔さにたどり着きます^^
無菌・無化学物質・無毒物な生活・・・
するとどうでしょう。
第一に、カラダが、
外敵と戦う能力を失い始めるんですよね^^;
外敵と戦う能力、
つまり免疫力が落ちていきます。
実は免疫系は、学習して育つものです。
自分を外敵から守るには、
自分を害する「外からやってくる敵」を
知らなくてはなりませんからね。
出会って、立ち向かうことで、
免疫は学び強化されていきます。
最も免疫が育てられる時期は、
20歳ごろまでと言われています。
これは獲得免疫のひとつ、
「T細胞」の育成に関係しています。
T細胞が外敵の知識や戦い方を学ぶ場所が、
胸腺と呼ばれる器官です。
一般にこの胸腺は、
いわゆる思春期に成長のピークを迎え、
20歳ごろには衰えていくとされています。
この頃までに、
「T細胞」たちがどれだけの学習ができたか、
言い換えればどれだけの外敵(抗原)と出会ったかが、
免疫の核の一つとなるわけです。
では、理論上の無菌室はどうでしょう?
そうです、外敵がないため、免疫が育ちません。
他の免疫の役者たちも、同じことが言えます。
ある程度、外敵と戦っていないと、
働きが鈍っていくわけです。
==========
2020年追記
第二に、
有益な菌まで排除しまいます。
菌の世界は多様性に富み、
私たちとの関わりも解明されきっていません。
実は、微生物たちと共存関係を築くことで、
私たちの「健康な」心身が作られている、
ということがわかってきました。
これらを排除してしまうことで、
我々の心身は不調をきたしてしまいます。
================
繰り返しますが、
現代は、まずはデトックス、
多すぎる化学物質を減らすことです。
また、気をつけたいのは、
毎日家中を除菌したり、
毎日強力なデトックスを繰り返したりと、
清潔・快適すぎる暮らしを
作ってしまうことです。
特に小さなお子さんがみえるご家庭は、
T細胞の学習のためにも、
適度に外で遊ばせることも
心がけられてはいかがでしょうか。